虫ポッドキャスト

福岡の天神FMの昆虫DJこと「大田こぞう」さんの番組を、iTunesポッドキャストで配信しています。
番組名は「ぼくらはみんなで生きている」。
次ぎのアドレスからiTunesに登録すれば聞けます。

http://www.freewave777.com/podcast/index.html

マニアックな話が盛りだくさんだけど、虫屋じゃなくても楽しめます。

ブログもあります。
http://tenjinstreet.jp/cozo/

昆虫学会 無事終了

今、家に帰ってきました。

発表は無事終了。
スライドはここに置いときます。
http://www.kyosei3.com/wakatekon.mht

若手昆虫分類談話会の発表では、ちょっとエラそうに話してしまったような気がするけど、私も悪戦苦闘中。
一緒に頑張りましょう。

私も含めて5人の方が話しましたけど、皆さんの話で共通して、就職と研究を続けるには次のようなことが大事だと言われてるように思いました。

1、業績
2、宣伝
3、人脈
4、運

みなさん、これらについて一度見直してみてはいかがでしょう。
そして、足りないところを補うと言うのが大事かと思います。


最後に岸本さんが
「あきらめないこと」
が大切と、最後に言われてました。

 でも、私は、「"無計画にあきらめない"のは危険」だと思います。あきらめずにズルズル歳をとってしまうと、最悪、研究職にも民間にも就職できなくなってしまいます。厳しいかもしれませんが、「自分の実力で研究職につけそうかどうか」、一度考えてみてはいかがでしょう。ポストの数が研究職につきたい人の数より圧倒的に少ないのが現状なので、いくらがんばっても就職できない人も出てくるはず。
 私も、「自分は業績が足りないし、それほど注目されてる研究ではないので、就職は厳しい」と判断して、研究職をあきらめました。別に勧めてるわけではありませんけど、”あきらめる”のが必ずしも悪いことでも恥ずかしいことでもないはず。なんか博士までとったら研究職に就けないと負け組なんて見られそうだけど、別にいいじゃない。

 希望が持てると思った人、分らないけどどうしても研究職につきたいというのであれば、
1、業績
2、宣伝
3、人脈
について、足りないところを補って、"確実に就職できると思える"ところまで戦略を練りましょう。(運は自力ではどうにもならないから除外。でもこれが一番重要だったりして)


 中さんが、「分類屋も昆虫学会以外の学会にも顔を出して人脈を作るべきだ」というのは、大いに賛成です。
生態・防除などの分野で分類屋を必要としている人は多いようです。そういうところと共同で研究して、共著論文で論文数を稼ぐべきだと言われてました。

 丸山さんの業績は圧倒されます。ついつい「もう少し調べてから論文を書こう」なんて考えてたから、何も書けなかったんですよ(反省)。世界中に共同研究者の輪を広げると言われてましたが、これも怠けてました。研究職に就きたい方、ちばりよー。

 主催者の山田さんが「公演を聞いて希望を持っていただければ」と言ってましたけど、ゴメンナサイ、どちらかというとネガティブな話ばかりして。それが現状なんですよねーーーー。


 あと、1つ言い足したいことが有りました。宣伝というか営業活動に改善の余地がある方が多いように思います。前に名刺について書きましたけど、持ってない方も多いし、何やってるか漠然とした名刺も多い。あと、学会なんかでは積極的に初対面の人と話したほうが良いと思います。発表しなくても資料をクリアーブックをスライド代わり使って即興で話すと言う手もアリ。学会以外でも、関心のある人にはメールを何回もやって、直接会いに行くとか。あと、ホームページやブログも効果的じゃないかな。

またエラそうに言っちゃいましたけど、全部、私の大学院生の時の反省点(汗)
なんとか努力して、今の仕事では失敗しないように頑張ってるところです。
ちなみに、今年の冬に行った経営セミナーで今回の発表と似たようなことも指摘されてました。民間だろうが研究職だろうが、あまり変わらないみたい。

日本動物分類学会シンポジウム「淡水無脊椎動物の分類と社会との接点」

昆虫学会は明日からで、若手懇の発表は明々後日に迫ってきました。
OHPは完成したので、それを見ながら適当に話します。

昆虫学会の後、こっちにも行く事にしました。青森県弘前は遠いなー。
初めて夜行列車を使います。


日本動物分類学会シンポジウム「淡水無脊椎動物の分類と社会
との接点」
日時: 9月20日(木)18:00−21:00
会場: 弘前大学総合教育棟404講義室
責任者: 大高明史(弘前大学

要旨および概要
近年、身近な水辺への関心の高まりを受けて、専門家だけで
なく、一般市民や子どもが淡水動物の分類に触れる機会が増え
ている。また、淡水動物の分類の知見は水環境を評価する際に
もしばしば応用される。このシンポジウムでは、分類研究の応
用事例やその際の問題点などについて,さまざまな立場から淡
無脊椎動物の分類研究に取り組んでいる演者による話題提供
を受け、分類と社会や教育との接点について幅広い議論をした
い。

プログラム
1.大高明史(弘前大学)淡水動物分類研究会の取り組み
淡水無脊椎動物に関する分類研究の成果の統合や公開、情報
交換などを目的として、分類学者を主体とした「淡水動物分類
研究会」を2000年に組織した。研究会で行ってきた活動のうち
、1)日本産淡水動物の分類情報の公開、2)分類標本の所在
調査と適切な管理に向けた取り組み、3)同定のワークショッ
プなどについて紹介する。

2.谷田一三(大阪府立大学分類学と応用生態工学
河川法の改正で、環境が河川管理の目標に入ってから、河川
における生物多様性の把握と保全は重要な環境目標になった。
河川水辺の国勢調査は、この現状把握のための大プロジェクト
である。この国土交通省が主導する調査と分類学の社会的要請
とを中心に話題提供をする。

3.高島義和(北海道富良野市)淡水動物の同定について
環境についての関心が高まる中、分類学を専門に研究したこ
とのない人々が淡水動物の同定にかかわる機会が増えてきた。
しかし、提出される同定結果には、必ずしも信頼のおけない部
分も散見されるのが現状である。淡水動物の同定に関する問題
点を指摘し、改善策を提案する。

4.倉西良一(千葉県立中央博物館生物多様性分類学
私達をとりまく環境問題として『生物多様性』の劣化が大き
く取り扱われるようになってきた。『生物多様性』の概念の構
造、問題の所在について解説し、『生物多様性
の具体的な問題と分類学がどのような接点を持つかについて話
題を提供したい。

昆虫学会にて

昆虫学会で話す内容を変更。
こちらの業界へ就職を考えている若手昆虫屋、特に大学院生に向けて、次のような話をします。
就職の参考になる、、、かな?

1、業界についての説明
2、進路選択について(私の場合を例に)
3、求人について

そこで、業界の方にお聞きしたいことがあります。

「最近の求人の状況と、どういう人材が求められているのか?」

ご意見を聞かせていただけませんでしょうか。

なにせ私自身、就職活動したことがなく、会社について分ってないことも多いと思います。ご協力いただけると助かります。