生物多様性の重要性を説得する方法

 温暖化に関するニュースが、最近、さらに多くなっているように思うのですが、気のせいでしょうか?多くの人が関心を持つようになってきて、経済にも影響するというのは良い傾向。とはいえ京都議定書の削減目標達成は大変みたいですね。
 このように温暖化についての問題意識は一般的に認知されてきてるけど、生物多様性の減少については、"まだまだ" いや "ぜんぜん"じゃないでしょうか。

あるホームページでこんなことが書かれてありました。

「企業は、生物多様性保全にはそれほど関心がなくても、植林事業がCO2排出削減に費用対効果の高い手段ということであれば、真剣に耳を傾けます。」http://www.conservation.or.jp/Programs/Climate/CO2Business2004summer.htm

 研究者の間では、生物多様性の重要性は認知されてるけど、一般の人にはまったく伝わっていない。

 「生物多様性がいったん失われると二度と復元できない。だから生物多様性を守る必要がある。」

 しばしばこのように言われていて、正しいと思うけど、残念ながら多くの人に伝わってるとは言えないでしょうね。

温暖化みたいに、グローバルな生物多様性の減少によって、人の生活に生じるリスクを具体的に数字で示されれば納得してくれる人は増えるはず。といっても、温暖化よりも格段に複雑なので、リスク計算は困難でしょう。この難問に立ち向かう研究者、いないかな?