デジタルか?ペーパーか?

 昨日の「図鑑を考える」に対して、「ネット上で行うのが現実的では」というコメントをいただきました。Sekizukaさん、どうもです。
 ネットで行う、またはCD、DVDを含めてデジタルデータの方が、コストが少なくてすみますので、この手法を用いるのが現実的だと思います。ただ、どのようなスタイルにすれば良いのか?課金の方法など、いろいろ検討すべき事があると思います。

 また、紙の良い点もあります。

 私は図版だけでも紙にできるようにすべきだと思います。

 目に対する負担は、パソコンの画面の方が紙より大きいと思う。1日に10時間以上、数百個体の同定を行う状況で、目に対する負担は、重要な問題です。
 また、私の場合、蛾の同定だと、1秒間に1−2ページぐらいチェックしています。もちろん類似した種の場合は遅くなりますけど。同様のことは、いまのところパソコンで出来ませんし、そういうのがあったとしても、多分、目がチカチカして嫌。
 それと、「図鑑の中ごろより少し後ろのページの右上にあったよな」なんてアバウトな覚え方をしていることが多いのですが、そういうのに対応するようなアクセスの方法もデジタルだと、いまのところないように思う。

 そういうわけで「図版は紙」が良いと思うのですが、一方、解説については「デジタルが良い」と思います。検索のスピードはデジタルの方が早いですし、紙面のスペースの制約を気にせずに情報を増やせますから。

 私と違って「図版もデジタル」と言う人もいるでしょう。ニーズに答えるということを考えると、両方に対応するべき。
 プリント、製本は自分で出来るでしょうから、「デジタルの情報をもとに、表示は自分でアレンジ出来て、プリントはご自由に」というスタイルはいかが?