猛禽保護すれば生物多様性を維持できるのか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061121-00000115-mailo-hok

 北海道森林管理局は猛禽類クマタカオオタカの生息環境を守るため、国有林整備にあたって統一基準をもうけることを決めたそうです。

 その狙いが「陸上生態系の頂点に立つ猛きん類を保護することで、生物多様性を図る」とのこと。

 その対策として。1)営巣木から半径50メートル以内(2)営巣中心域(3)繁殖期に利用度の高い区域??など、区域ごとにクマタカオオタカの保護範囲を確定するとともに、区域内での間伐・伐採などの取り扱いを専門家の意見を聞いて決める。

 猛禽の保全を進める事自体はいい事だと思います。でも、「猛きん類を保護することで、生物多様性を図る」と言ってるけど、、、生物多様性、どっか忘れ去られてる。毎度の事だけど。

 「猛禽守れば生物多様性が維持できる」というよりは「生物多様性が高い環境だから、猛禽もそこに生息できる」。また、「猛禽の営巣中心や高頻度利用域」=「生物多様性が高い場所」じゃない。それに、猛禽は、わりと環境の変化に順応する生き物。そんな生き物を一生懸命守っても、生物多様性が守れるとはかぎらない。

 こういうのは、まっとうな生き物屋ならわかりきったこと。行政の方、生物多様性保全策も猛禽保護とは別に考えてもらえないだろうか?某マニュアルに書かれてるような事をコピペしないで。頼むよ!