水質浄化マニュアル

 昨日は頭痛がひどくて、頭がスッキリしなかったので、仕事してもミスをするかもしれないので、水質浄化マニュアル―技術と実例、を最後まで読みました。今日は薬の副作用で頭がボーとしてます。
 水草プランクトンの回収、ばっ気、汚泥の浚渫、礫に水を通して浄化する方法、などなど、様々な方法があり、それぞれ状況に応じて対策を講じる必要があるというのは理解できました。
 ただ、水質を効率的に改善することを中心に考えるのは悪いことではないが、生態系への影響が十分考慮されてないように思いました。外来種ホテイアオイを用いた方法なんか、大丈夫なの?土木関係は外来種を簡単に使おうとするから、要注意ですね。また、一回せき止めて、その水を全て礫に浸透させる方法だと、川を完全に分断するから、魚が遡上できなくなります。本流から一部水を引き込んでそのような方法をとるのなら問題ないけど。水質浄化の効率を少し下げても、そこにいる生き物のことも考えてほしい。人力にたよる手法でなくて、もっと自然の浄化能力をうまくつかった手法を考えないと。後者の方法については詳しく書かれてなかったし、たぶん研究段階なのでしょう。



簡単に水質浄化対策の優先順位をまとめると

  • 発生源の特定と負荷の低減

 生活排水が主要因のことが多い。住民への啓蒙活動。

  • 発生源に近い場所での水質改善

 家庭雑排水の浄化槽施設の設置、不可能なところでは排水路での水質浄化

  • 湖沼、河川,海での水質改善

 アオコの大量発生やヘドロによる悪臭発生によって住民から苦情がある場合は、その除去。ただこれらは一時的な改善に過ぎないので、長期的改善につながる対策が必要。対策としては、まず自然の浄化作用を活用して、それでも不十分なら人工的な手法を用いる。人工的な手法でも、なるべく生態系への影響を考慮すること。