科学技術政策のパブコメ

Tinea2005-11-25


『「科学技術に関する基本政策について」に対する答申(案)』
についての御意見募集
御意見募集期間
平成17年11月11日(金)〜12月11日(日) (郵送の場合は同日までに必着)
http://www8.cao.go.jp/cstp/pubcomme/kihon/kihonseisaku.html

 科学技術立国というわりには、科学者のおかれている現状は厳しい。今回は意見を言う良い機会だと思います。答申をざっと見ると、言いたいことは幾つかありますが、私は 「博士号取得者の産業界等での活躍促進」についてコメントしようと考えてます。

 ところで、しばらく前に「はてな」に参加している研究者の間で「ポスドクオーバードクター問題」がとりあげられたことがあります。そのときは「政府がポストドクター等1万人支援計画」を打ち出して院生を増やしたにもかかわらず、ポストは増えないから就職できずに余っている」ということで、「政府になんとかしてほしい」というような感じで話が進んでいたように思います。気持ちは分かるのですが、「問題があるから改善して」という言い方では、行政は動かないと思いました。 
 少し視点を変えて、これを営業ととらえてみましょう。ポストとお金をくれと言っているのですから、同じ様なものでしょう。
 「仕事がないのはあんたの責任でしょ(先を考えずに無計画に院生を増やした政府の責任)」って言っても誰も仕事はくれません。「自分でなんとかシナ」と言われるはず。政府に責任があるとは思おうけど、だれも好きこのんで自分の責任とは認めたくはないでしょう。「はてな」で「PD・OD問題」が話題になったときはそんな意見が多かったように思います。それに対するコメントでは、案の定、「自分で好きなことやってるからしかたないでしょ」「民間はどこもキビシイから博士だけを優遇するのは不公平」という意見がありました。

 「私を雇えば(ポストを増やせば)こういうメリットがありますよ」と説得するほうが効果的だと思いませんか? 公共工事だって、役人は理由をつけてメリットを語って、お金取ってきているじゃないですか。意見を聞く側の立場にたって考えましょう。


                 、、、、、、、、、、つづく