選定方法

次のようなメールをいただいきました。

「---これまでリストに載っているのは、どうも目立つ種しか指定されていないように思えます。---」

私の返信は:

微妙な問題ですね。
「本種群の全種がレッドデータ種ということになり、、」というように際限なくレッドデータ種が増えても困りものだと思います。
保全に投資できる労力やお金は限られているので、あまりにも多くの種をレッドに入れていると、どの種も十分に保全できないだけでなく、
効率が悪くなるといった弊害を伴うこともあります。

わたしは次のような方法で選ぶべきだと考えています。

1、分類・生態の情報が十分あるグループについては、定量的に推定した絶滅リスクをもとに選定する。

2、分類・生態の情報が不十分なグループは、選定基準を報が十分あるグループよりもシビアにすべき。
  情報が不十分だと、アセス等で見つかっても「見つかった場所を残す」という方法しか保全策が立てられませ。
  そんなこと頻繁には言っても聞き入れられないでしょうし、RDBの効力自体下げてしまうことになりません。

 結局は「目立たない種」については、十分な情報を集めていくということが、一番大切かと思います。