RDB問題小集会 無事終了

Tinea2006-09-18


 昨日、台風の中、40名ぐらいの参加者に来ていただき、演者の池崎さん、岸本さん、また活発に発現していただいた方々、裏方で協力していただいた方々、参加していただいた方々のお陰で、それなりに成功。ご協力、ありがとうございました。
 まず私が、RDBの問題や解決のためにどのような視点で選定、運用するかということについて話させていただきました。大ざっぱに、現場で困っていることについて次のようなことを説明。
1、各都道府県の足並みがそろって無い
 たとえばレッドリストの昆虫は全体で約5000種。その半分以上が1つの都道府県でしか選定されていない。そのような状況でその昆虫の保全ができるのか、そもそもレッドリストにいれるべき種なのか。また、分類群が選定者により偏る。
2、種数の増加
 レッドリスト全体で各都道府県100ー300種というのが一般だが、鹿児島が1000種を越え、東京が900台など、多くの種をリストにいれるところも出て来ている。限られた予算、労力の中で保全しないと行けないという状況では、種数を増やせば1種当たりの保全への投資も減少する。また、レッドにかかわる種の保全で手一杯で、生態系の保全まで十分に実施できなくなる。
3、レッドに選定されている虫の生息環境が偏る。
 なにが困るかというと、保全してと行政に要求できる環境が偏ることになる。
4、情報不足種の問題
 分類や生態に関する調査研究が不十分で保全策を立てることができない昆虫もしばしばみられる。業務だと情報が無いから打つ手がないという言い訳がきかず、にっちもさっちも。
5、RDBの中の普通種の問題
 調べられてなかっただけで、実は普通にいる昆虫もよくレッドに入っています。現場では、このような普通種に時間を取られ、肝心な保全を必要としている希少種にかける時間が短くなります。

 じゃー、どのようにこれらの問題に取り組めば良いか?

この続きと、池崎さん、岸本さんの話や、そのあとの討論ででた事などは、また後程。
今回使った私のパワーポイントは、そのうちネットで公開致します。