アセスの生態系という項目について

 この項目では、上位、典型、特殊という性質に該当する単一または複数の種を選び出し、これらについて事業による影響を調べます。これがマニュアルになり、一人歩きして、とりあえずこれら3つに該当する種を調べればクリアーするというように形骸化しているのではないでしょうか。例えば上位性として猛禽を選定し、その保全策として営巣地の近くは改変しないとか、繁殖時期は工事をひかえるとか。調べる必要性は無いとまでは言いませんが、生態系という項目であつかう内容ではないと思います。
 生態系という項目の本来の趣旨は、「生物多様性保全」「生態系の機能の保全」です。これらを達成しているかが問題。対象種の選定よりも、生物多様性のと生態系機能への事業による影響と保全策を検討すべきなはず。そういうところをマニュアル化すべきですし、是非、アドバイザーや委員会の方々にはチェックをヨロシク。


1、生物多様性保全について

生物多様性保全上重要な場所への影響
 (生物多様性の高い、または、地域希少種の多い場所)

自然環境やハビタットの量、質の低下(分断化、物理的な条件の変化、生物的環境要素の変化など)

外来種やキーストーン種など生態的に重要な種への影響



2、生態的機能について

水性昆虫、水草プランクトンなどによる水の浄化機能
森林植物による二酸化炭素の収支
都市ではヒートアイランド現象の緩和
など。


これから肉付けして、私なりの案を作りたいと思います。 ボチボチ。 ささやかな抵抗です。


 ちなみに、本当はマニュアルなんてつくるから、思考停止してしまう。様々なケースに対応しなきゃならないんだから、状況に応じて問題の解決法も考えないと。
 といっても、金額が安くなる現状で、十分に考える時間を作れない、、、から、、マニュアルに頼る。どないせーちゅうねん?