自分の会社をつくるということ

自分の会社をつくるということ

 先日の長旅の途中で、この本を買いました。いや、いますぐ法人化しようと言うわけではないのですけど、自営業初めてからの約4年を振り返ってみようと思って、その参考に。
 実はこの本、女性の起業向けの本です。といっても男性でも問題なく、わりと身近な感覚で書かれているので、私にも素直に読むことが出来ました。著者は同級生か一学年違い。
 
 この本を読んで、やはり、私には金の感覚がまだ足りないと反省この本では、「年商1億、社員3−4人」というのを最初の目標として挙げてます。将来的には、そのような組織を作れるか??。
 ちなみに、私のような仕事だと、「経費がかからないから月20万弱でも生活できるだろう」と言われることがありますが、本、文献、資料を集めたり、道具の作成やメンテナンス、学会や実際に野外に出かけて勉強するためにも、それなりの経費が必要です。まず仕事を始めたときは40万ぐらいかけて図鑑類に投資しましたし、昨年は70万ぐらいの顕微鏡を購入しました。昆虫採集道具は、どうしても酷使されるので、しばしば壊れます。そういうわけで経費も馬鹿になりません。また、社会保険も自分で払わないといけないんですから。そういうことを客先に分かってもらえるとありがたいのですけど、、、。

 それと、「小さなマーケットでオンリーワンになる」ことが会社を成功させる秘訣だそうです。それは常日頃、考えていますけど、お金になるようなのを見つけるのは難しい。「昆虫に関する調査・同定・情報能力」については、オンリーワンとまでは言わないけど、それなりに。私個人の力ではなく、いろいろ協力していただいている方々のおかげです。これについては、大会社が真似ようとおもっても、量産は無理ですから、しばらくは安心かな?。でも、昆虫の仕事は冬にほとんど無くなってしまうので、そこを補うためにいろいろ格闘中。

 オンリーワンの市場の見つけ方で、「これからどんな時代になるのか」「次になにが必要とされるのか」というのを予測して、先にそのサービスを提供すると書かれてあります。環境も注目されていて、“必要”とはされているとは思いますけど、“ボランティアで”というおまけ付きが多いので、その中で生計を立てられる仕事をするのは難しい。

 あと、「社長とは」ということに関して。「社長とは社員のお世話係、奴隷みたいなもの」だそうです。去年、一昨年はけっこうバイトを雇っていたので、なんとなく分かります。私一人では仕事を完成できないので、手伝ってくれるバイトさん、協力者が必要です。そういう人に嫌われないようにしないとというのは、独立してからけっこう気にしているつもりです。人間ですから至らないところはあると思いますけど、これからもヨロシク。

 営業に関して。小さい会社では営業を雇えないから、社長がトップ営業マンであるべきと書かれてあります。私は営業は苦手です。人と話をするのは慣れましたけど、生物屋じゃない方と話をするときに、相手が何を求めているか、まだ把握できていない。もっと相手を理解しないと。まだ4年ですから、ボチボチ。

 
 独立してから去年までは売上を順調に上げていたけど、今年は下降気味。秋から挽回中ですけど、、、。こういう年ですから、この本を読みながら今後の対策をねっています。なんとかなるかな??