外来生物に対して、どう向き合うか

 外来種に関する議論で「外来種は人間が持ってきたのだから、彼らに罪はなく、殺すなんてかわいそう」という主張を時々聞きます。それはそうかもしれないけど、、と考えてたのですが、「外来種には罪はないけど、じゃー、外来種によって減少する在来種にも罪は無いよね」という事も言えますよね。誰の責任といえば人間の責任なのですが、じゃー、持ち込んだ人を処罰しても問題は解決しない。罪とかそういうのを持ち出すこと自体、意味がない。これで納得してもらえるかな?
 外来種とどう向き合うかが問題なのですが、どういう基準にすればよいか迷うところです。次のような基準が一般に受け入れられているかとは思うのですが、いかがでしょう?

  • まず、外来種の進入・拡散を防ぐ
  • 経済的に害をおよぼす場合や、在来種の生存を脅かしたり、在来種と交雑するなど既存の生態系に影響を及ぼす場合は、根絶、または、人為的に個体数をコントロールするべきである。
  • 多くの外来種がいることから、影響の大きい物から対策を行う。

 分布を広げたブラックバスセイタカアワダチソウなど、根絶はほぼ不可能でしょうから、やっかいです。環境問題の中で一番の難題じゃないかとおもう今日この頃。外来生物法が出来たけど、進入・拡散を防ぐという最初の段階でしかないでしょう。いま広がっている外来種をコントロールする技術の開発が課題でしょうね。それと、「小さいことからコツコツと」というように、小さな範囲でも、少しずつ対策をとっていくことが大切かと思います。アセスでも外来種に注目べきではないでしょうか。

 北海道ではブルーリストといって、外来種のリストが出ているようですが、そのごの対応はどうしてるのだろうか?

http://www.pref.hokkaido.jp/kseikatu/ks-kskky/alien/bluelist/bluelist_top